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 0857-54-1444


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エアブラシ用水抜き制作


エアブラシ


塗料をスプレーし吹き付ける為の機械。

筆塗りでは出せない微妙なグラデーション表現や
調色、塗料の量や吹き付け形状、圧力を自在に変えられ
筆跡もつかず
缶スプレーの様に色数制限もない。

よく使うのであれば缶スプレーよりよほど経済的な
夢のようなツールです。


しかし


コンプレッサーを使用して圧縮空気を送る為
空気中の水分まで圧縮され
水滴となってノズルから噴出する事があります。


純正品の水抜き器ももちろんありますが、
そこそこの値段するし、
コンパクト設計重視で容量が無くすぐ満水になりそう。

せっかくイイ色が吹けてたのに
水抜きが頼りないために台無しになる・・・

そんな悲劇はもう繰り返してはいけません。


なぜ強力な水抜きをメーカーは作らないのか?
もうメーカーなど当てにしない。
自分で作ればイイジャナイカ。








水抜きの仕組み

なぜコンプレッサーから水が噴き出すのか?

空気中に存在する水蒸気。
いわゆる湿度といわれるモノで、
1m3中に含まれている水分量なのですが、
これは気温と密接に関係しています。

飽和水蒸気説明

飽和水蒸気説明

まあこれは小学校で習う事なので誰でも知っていると思います。
つまり空気分子の密度によって、どれだけ水蒸気が取り込まれるのかが決まるという事なのです。

そして、

エアコンプレッサーは空気を圧縮する機械なので、
空気圧縮の説明

となる分けです。

エアタンク内に出来た水滴はそのままエアホースから噴出し
絶妙に調合した塗料と混ざって吹き付けられ
非常に悲しい事態を引き起こします。


水抜き器 エアドライヤーポッドの仕組み

水混じりの圧縮空気から水分を除去する装置・・・。
なんだか難しそう、
特殊な材料が要るんじゃない?


などと思いがちですが、実はその構造は至って単純。
エアドライヤー構造

はい、これだけです。

噴き出す水滴を下部で受け止め、、
シリカゲルで残留水分を除去し、
上部から乾燥したエアを排出する。

なんなら
シリカゲルも無くても機能してしまいます
念の為入れておいた方がよいでしょう。


でも、お高いんでしょう?

市販のエアブラシ用水抜きの相場は大体¥3000前後
髙いものは¥6000くらいします。

今回作成の物は
 ・本体φ50塩ビ製なので一式で数百円、
 ・水はけボールコックが¥1000前後
 ・ホースのジョイントが数百円
 ・シリカゲル¥200程度

総額で¥2000円前後といったとこです。
ボールコックは別になくてもいいし、小型の安いものでもいいので
もっと安くしようと思えば安く出来ます。

そしてコンパクト設計の市販品には無い大容量なので
肝心の水抜き能力は最高ランク

これは自作しなきゃ損なレベルですよね。



実際の制作工程

まず各部品の構成です。
エアセパレータ自作

塩ビ管はφ50VU管を使用しています。

長さについてもそうなんですが、容量が大きすぎるとエア吹き付けのレスポンスに影響しそうな気がするのでこれくらいがいいのではないでしょうか。



まずエンドキャップにボールコックギリギリの穴をあけ、
無理やりねじ込みます。
塩ビ管は粘りがあるので、無理やりねじ込んでもまず割れません。
 (※限度はありますよ?)
ちょっときつめにねじ込むことで気密も確保出来ます。
ボールコック取り付け

内部はねじ山が飛び出ない程度で止めます。
ボールコック取り付けボールコック取り付け



そして本体内部に塩ビリングを接着剤で張り付けます。
塩ビ内部リング取り付け

これは同じVU50を短く切り、スリットを入れ内側にフィットするように加工したモノです。

その上に穴あき皿を設置。これは接着する必要はありません。
穴あき皿取り付け

この穴あき皿、なんの部品なんでしょう?
ホームセンターの水道コーナーにあったように思います。
たまたま塩ビの内径にピッタリだったので買いましたが
本来の用途は不明です。(行き当たりばったり)

塩ビリングに引っかかって止まればOK。
この上にシリカゲルが乗っかります。



それぞれを接着し、上部に掃除口を着け、
エアホース接続口を取り付けて、
エアセパレータ自作


樋金物でどっかに固定すれば完成です。
あ、シリカゲルを入れて完成です。
エアブラシ水抜き自作


どうでしょう。
エアブラシだけじゃなく、コンプレッサーを使う工具類全てに応用出来そうですよね。
もちろん我が工房のサンドブラストマシンにも取り付け済みです。



但し、圧縮空気を扱うので爆発や破損の無い様に十分考慮して制作してください。
もちろん自己責任でお願いします。