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 0857-54-1444


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格安テーブルソーの改造


テーブルソー


テーブルの真ん中に高速回転する丸鋸が居座り
木材の直線カットや溝掘りが超簡単に出来る
便利な木工機械

反面、回転中の鋸刃に触れてしまったり
キックバック等、作業中の
事故率が高い危険な機械でもあります。

当工房も木工小物を制作する為
効率化を図り導入したわけですが、、、
切るものが小さいので小さな機械でいいだろうと
テーブルソーとしては最小のマシーンを導入しました。

ところが、

これがまったく使えない代物で・・・。
簡素過ぎるテーブルに高速回転する危険な刃が付いているもんだから
まるで
軽トラに500馬力のスーパーエンジンを積んだような
恐ろしく手におえない代物だったのです。

ああ、また安物買いの銭失いか・・・。
しかし機械を買いなおす金はない・・・。


そうだ、改造すればイイジャナイカ。







テーブルソーの危険性について

そもそもなぜ改造しなければならないのか?

テーブルソーの恐怖「キックバック」
回転系工具は、直接回転部に直接触れたり巻き込まれたりすることも
重大事故に繋がります。
しかし、これらは危険な回転部分が明らかに見えている為、
使用者のよほどの軽率な行動や油断が原因となり起こります。

そして丸鋸でのもっとも恐ろしい事故は
正しい知識が無いと予測すら出来ず、
知識があっても実際に起こるまで甘く見がちで、
それでいて破壊力抜群のキックバックと呼ばれる現象
です。


サルでもわかるキックバックの仕組み。
サルでもわかるキックバック1
サルでもわかるキックバック2
サルでもわかるキックバック3
サルでもわかるキックバック4


壁に突き刺さる程の威力で射出される材料。
もし、自分に当たったら・・・ \(◎o◎)/!。

兵器にも応用できそうな危険性を孕んでいます。


キックバックを防ぐには?

そんな恐ろしいキックバックに対し、人類は為す術が無いのか?
そんな事はありません。ちゃんと対策すればいいのです。

  対策① 材料の真後ろに立たない
常に危険を予測し、万一キックバックしても自分に当たらないような
体制で作業すればいいのです。

  対策② ガイドフェンスの精度
キックバックは切り終わった材料が奥の刃に触れることで起こります。
材料送りが歪まないよう、まっすぐ送れるフェンスの精度が重要です。

また、鋸刃の後ろにスプリッターと呼ばれる材料を真っ直ぐ送る為の
パーツもありますが、小物切断の際はこのスプリッタにたどり着く
までにキックバックすることもあるので注意が必要。


格安テーブルソーはなぜ危ないか。

そこで今回導入したテーブルソーを見てみると、

テーブルソー 安価テーブルソー 安価

どうだい?ちっちゃいだろ~?
しかもガイドフェンスがチャチだろ~?
なのに鋸刃の回転力は凄まじいんだぜ~?
ワイルド過ぎるだろ~?(古い)。


ガイドフェンスの精度が悪く幅を変えるたびに直角定規で鋸刃との
関係を確認しないと怖くて使えないのです。
そして送りフェンス(右写真の黒いパーツ)も最高に頼りなく使いにくく
とても真っ直ぐ送れる気がしません。

これでは作業効率も落ちるし、なにより使おうと云う気が起きない。
この機械、そのまま使ってる人はいるのだろうか・・・
※メーカー名はあえて伏せておきます。

しかし買ったからには使いたい。使えるようにしたい・・・。



使えないなら使えるようにカスタマイズだ。


改造コンセプトは安心安全

テーブルソーをより使い易くする為、天板の上にスライドテーブル
と呼ばれる板を取り付けます。

つまり材料を滑らせて送るのではなく、材料を乗せたテーブルごと
スライドさせて送れば、精度よく安全に切断出来るのです。

テーブルソー解説
 
テーブルソーにスライドテーブル


大型テーブルソーにもこのスライドテーブルを付けると
作業効率と精度が格段に上がります。
他のHPでもたくさん改造している方がおられるのでそれらを参考に
しながら、このどうしようもない困った君を改造してみます。

おそらく格安テーブルソーにスライドテーブルのつけ方を解説した
HPはここだけでは無いでしょうか?


スライドテーブルの取り付け

・ありのままの姿の格安テーブルソー
 刃の後ろについてる黒いプレートがスプリッターです。
 本来はこの上に透明な安全カバーがあるのですが、邪魔すぎるので
 取っ払っています。
格安で買ったテーブルソーを改造


・両サイドにスライドテーブルのガイドを仮止め。
 仮止めには輪ゴムを使用。 なぜ輪ゴムかというと、
 両側から強力に挟み込むと、スムーズにスライドし難くなるから。
 張力が強すぎず、仮保持するには輪ゴムが最適。
ガイド棒仮止め


・その上に鋸刃ギリギリでスライドテーブル天板を取り付け。
 天板には5.5mmシナベニヤ使用
天板ベニヤ取り付け

 反対側も同様に天板取り付け。
 この時点でスライドしても刃に干渉しないかどうか、
 刃と平行にスライドするかを確認しておきます。
 本体が格安なだけあって、天板の精度もかなり悪く平行が出ていません。  何度か外して微調整が必要でした。
天板が広くなって使い易そう
天板がずいぶん広くなって使い易そう。(^^)/


・そして手前に送りフェンスを取り付け。
 これも当然、刃と真直角になるように取り付けます。
 送りフェンスの高さは、刃の高さの2倍は必要です。
送りフェンス取り付け

スライドさせるとこんな感じ。
スムーズに、かつグラつかずスライドさせるにはかなり微調整が必要です。
スライドテーブル


・刃の端までの長さ目盛を張り付けます。
切断目盛

・そして目盛に合わせてサイドフェンスとなる板を取り付けます。
 これを付けることによって同寸法の材を沢山、素早く切出せるのと、
 細い材の縦引きするときにも精度を出しやすくなります。
テーブルソーにスライドテーブル取り付け
黒いつまみでガッチリ固定出来るようにしました。

サイドフェンスにメモリを合わせれば、縦引きも精度よく切れます。
ガイドフェンス使い方サイドフェンス使い方


・最大限までスライドすると、鋸刃はここまで出てきます。
 これでは切ることに集中して、うっかり親指を切断する恐れもあります。
鋸刃が出て危険

・そこで送りフェンスにヤイバガードを取り付け。
 これなら指を切断してしまい、ヤクザと間違えられる心配もありません。
ヤイバガード

・ヤイバガードは普段は邪魔にならない可動式。
ヤイバガードは可動式


・おまけでこんな45度切断用ジグを作ってみました。
 額縁なんかを作るとき役に立ちそう?。
45度切断治具




これでこの子も随分と使い易い優等生テーブルソーになりました。
薄板の切断だけなら問題なくこなせます。

ただ、スライドテーブルの厚み分、切断できる厚さが少なくなりました。
本格的な木工に使うにはちょっと物足りません。

改造費はベニヤと木材、蝶番なんやかんやで¥1000台かな?



しかし、ここで断言しておきます。

これからテーブルソーを買うなら       中型以上の物を買うべし!。

電動工具はケチって格安小型のものを買ってはいけません。
使い物にならないばかりか危険です。
安物買いの何とやらを地で行くことになりますよ。

そして、改造は自己責任でお願いします。